外国為替証拠金取引
外国為替証拠金取引とはFX取引ともいいます。
証券会社などが窓口となって行う世界の外国為替市場で決まる為替レートによって行われる、デリバティブ(金融派生商品)のひとつです。
デリバティブとは現物の取引市場できまる価格やレートに連動して決まる価格や指標に従って売買される債権のことで、現実の品物や債権とは間接的な結びつきを持つのに過ぎないのですが、その価格決定には影響を与え、また、実体市場におけるリスクの軽減にも一定の役割を果たします。
外国為替証拠金取引の場合対象となる取引市場は東京、香港、ニューヨーク、ロンドン、オーストラリアなどの外国為替市場でヨーロッパ、アメリカ、アジアの時差が十分あることから24時間取引がされていることを利用し一日中売買注文を受け付けることができます。
外国為替証拠金取引の場合現実に外貨を取得するということには繋がっておらず、レートの上下による売買の差金を決済することで利益ないし損失が決まる仕組みになっています。
為替レートは円建てのドル、ユーロ、ポンド、スイスフラン、オーストラリアドルといった外国通貨のレートの他、ユーロ/ドルやポンド/スイスフラン(通称ポンスイ)のように外国通貨建てで外国通貨を売買することも可能です。
この場合でも最終的な精算は日本円に換算することになり、大枠では円建て売買するのと同じことなのですが、為替レートの適用の時間差や金利発生のタイミングを利用して追加利益を得ることができるとされています。
外国為替証拠金取引では証券会社に一定額以上の証拠金を差し入れておきます。
取引可能額は証拠金に対するレバレッジ(倍率)で決まり、証拠金の10倍とか40倍の取引を行えます。
従って外貨建て預金に比べ為替レートの変動による損益が10倍ないし40倍と大きくなります。
ハイリスクハイリターンな取引ですが、損益の発生に従って証拠金がリアルタイムで増減し残高が一定額以下になると強制ロスカットといって精算する仕組みなので、証拠金の差し入れ額を負担可能範囲に限定することで、リスクを自己管理できるので、安全な取引であるという面もあります。