バブル崩壊
「バブルが崩壊して、すっかりうだつが上がらなくなった」「バブリーな生活がなつかしい」などと言う声を今だに聞くことがあります。
少しずつ景気は回復していると言うものの、バブル崩壊後15年以上経つ現在、まだバブル崩壊以降の不景気を引きずっています。
あのバブル崩壊は一体何だったのでしょうか。
バブル崩壊はただ単なる不景気というのではありませんでした。
1990年までのバブル景気と呼ばれる過剰な投機熱による経済状態が、あぶくが一瞬にして割れる如く終わってしまった様子をバブル崩壊と、ある大学教授が命名したのです。
バブルというのは、泡やあぶくという意味ですが、その名の如く実勢価格とかけ離れた投機的な価格で地価や株式の価格が急騰していったのですが、ぱちんと割れるように暴落してしまったのです。
「土地は必ず値上がりする」という土地神話を信じて大勢が土地を買い始めたので、土地の値段は急騰したのです。
値段が上がり続けると信じられていた土地の値段はあるところで止まり、その後は暴落へ向けて下がり続けました。
バブル崩壊の後、投機に失敗した人達が続出し銀行が多額の不良債権を抱えることになってしまいました。
バブル崩壊と共に、高級住宅地には建てかけのマンションや家屋が買い手がつかないまま残されている状態になってしまいました。
バブル崩壊後の不景気で多くの人が職を失ったり、財産を失ったりしました。
しかし私達はバブル崩壊によって学ぶことも多かったのではないでしょうか。
まだまだ実感はわきませんが、景気は回復しつつあると言われています。
バブル崩壊の経験を生かして日本の経済が立ち直ることを祈るばかりです。